皆さまあけましておめでとうございます。
年末年始どのように過ごされましたか?
わたくしあおぞらリサーチ・ライフサポート相談員の備はお餅、おせち、お雑煮、お酒と駅伝三昧で正月を満喫いたしました。
箱根駅伝の今大会優勝チーム青山学院大学、監督の原さんは学生と一緒に生活をし性格を把握しながらチームを作り上げていくことをしているそうです。
今回のテーマは前回に引き続き施設の種類についてです。
施設にもいろいろな性格があります、それを理解していないとこんなはずじゃなかったと後悔してしまうかもしれません。
そうならないように少しでもお役に立てるよう今回も書いていきたいと思います。
今回紹介する施設は『介護老人保健施設』通称”老健”と呼ばれる施設です。
皆さまも一度は聞いたことがあるかもしれない『老健』とはどういう性格の施設なのか。
歴史としては意外と浅く1985年(昭和60)の社会保障制度審議会の意見書において、特別養護老人ホームと医療機関の両施設を統合し、それぞれの長所を持ちよった中間施設の検討が必要とされました。
その後、1987年(昭和62)に全国7か所でモデル老人保健施設の指定がなされ、1988年(昭和63)には老人保健施設が誕生、2000年(平成12)は介護保険制度がスタートし現在に至っています。
『中間施設』としての役割を担って誕生した施設で、医療機関と特別養護老人ホームのいいとこ取りの施設として誕生したわけです。
その後は医療機関と自宅の中間施設と言われ医療機関から直接自宅に帰るのではなくしばらくの間リハビリをしてから自宅へ帰るための中間施設としての役割も担っています。
『中間施設』とあるように、一時的に入所する施設という立ち位置ですので長期間、ずっと入所できる特別養護老人ホームとは性格が違います。
『老健』も公的な介護保険施設のひとつですので、有料老人ホームに比べると安価で入居が可能です。また、前回紹介した『特別養護老人ホーム』は要介護3以上でないと入居できないハードルがありましたが、『老健』はそのハードルはなく要介護1から入居が可能です。
そして、なにより介護保険施設でありながら充実したリハビリを提供していただけることが最大の売りではないでしょうか。
もちろん、病院のように毎日数時間の手厚いリハビリとはいきませんが、施設によっては理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)の3療法士を配置している施設もあります。
また、対処するタイミングですが、例えば3か月経ったのですぐに退所してください、などのことはなく、事前にカンファレンスが行われ段階を追って退所への支援をしていくという流れが芳醇的ではないでしょうか。
このように、リハビリに特化した介護施設であるため、在宅での生活を維持するために短期間老健施設を利用し集中的にリハビリを行いまた、ご自宅へ帰ると言ったようなご利用方法も可能です。
ぎりぎりまでご自宅で何とか頑張って、、、というようりは上記のような利用方法で長くご自宅で生活を継続できるように上手に施設を利用するというのも一つの利用方法かもしれません。
さて、以上のように今回は『介護老人保健施設』(老健)について書かせていただきました。
次回は介護療養型医療施設・介護医療院について書きたいと思います。
まだまだ、寒い日が続きます、皆様お身体には十分気を付けてまいりましょう。